存在しないものに捧げられる愛を

私の愛した虚構の話をします

幕を上げろ、夜を切り裂け「GS382ー暁の章ー」感想

撫ティリボアム(撫子&ティアラ&リボン&アムール)の皆様、メリークリスマス!リベットです。

GS382クリスマスライブこと「GS382-暁の章-」毎日楽しかった……あと2日で終わってしまうの信じられない……

歴代ドルステ本公演も色んなカラーの作品がありましたが、好みど真ん中を抉られたため、心がフワフワしてます。

1部のストーリーも2部ライブも最高過ぎたので、最高ポイントを語らせてください。

※「プライムーン」「GS382-暁の章-」のネタバレを含みます

 

 

 

 

GS382だけの物語



幕が開ける前、「暁の章」は「プライムーン」と対になる物語だと思っていたので、(プライムーンが三日月を見てアイドルに憧れたのと同じように)GS382がプレ5の姿を見てアイドルを目指す物語になると思ってたんですよ。
蓋を開けてみると、プレ5が出てくるのは写真とDVDくらいで、しかも382の3人は見向きもしない(!)。

退学回避のためだけにアイドルを目指した彼らは、アキラの教えを受けながら、彼らだけのアイドルになっていった。
そこが堪らなく良かったですね……「GS」は「元祖」の略だもんな……!君たちが初代なんだもんな……

「映像や音声だけでもプレ5のみんなに会えないかな」とほんのり期待してたんですが、一切無かったのが潔くてカッコいいなと思いました。

あと、ほぼほぼ「仲間」の話だったじゃないですか……
似たもの同士だけどバラバラで孤立していた3人が、一歩踏み出して仲間になるまでの過程が尊い
今時珍しいほどまっすぐな熱血ストーリー、そこが良かった……

歴代ユニットの中で最も、本公演前のアイドル活動期間が長いGS382でしたが、焼田くんとめぐむんのステージ上とのギャップが大きくて「君、元々そんな子だったの!?」と驚愕しました(特に焼田)。
ステージの上だから、仲間と一緒だから「その自分」で居られたのか……と、解釈が書き変わっていくのが新鮮でした。

というかも〜〜〜3人とも愛おしくて仕方がない。
見栄っ張りで意地っ張りの深友くんも、泣き虫で気が弱い侑弥も、友達に憧れていためぐむんもまとめて抱きしめたい。
それがダメなら叙々苑に連れて行きたい。食べ盛りの胃袋に目一杯いい肉を詰め込みたい。
それくらい3人のことが大好きになりました。



過去作オマージュが最高

「落 第」「大言壮語なポンコツ」「かしましい女子」「アクの強い先生」「嫌味なクラスメイト」「過干渉気味の相棒」と歴代作品を思わせるカケラがたくさん散りばめられていて、「初見でも楽しめるしシリーズのファンはより楽しめる」構成がいい塩梅すぎて最高でした。

特に「一人一人の光は小さくても集まればキラキラできる」プレゼント◆5、「友達じゃないけど仲間として信頼している」CHaCK-UP、「アイドルを手段としか見ていなかった」アンプラネットと、過去のメインユニットの要素がGS382に繋がってるの、いいな……

GS382だけの物語を描きながら、通奏低音のように「これまでのドルステ」が流れているバランスが好きです。
新規に優しくて古参も嬉しい……シリーズ物はかくあるべしだよ!

アキラと一緒に年が取れて良かった

大人になったアキラがマジでかっこよかったんですよ……

序盤で落ち込む3人の話を聞いているアキラの優しい話し方が先代マスターのナカシンにそっくりで「時代が巡ってる……!立場が変わってる……!」と感極まりました。

アイドルに興味がない3人にそれを目指すことを押し付けずに、一歩引いたところから仲間の良さを説くアキラがかっこよかった……ただし手は出る)。
かつてはメンバーに必要とされてるか不安でぐるぐるしてた男が……大人になってたよ……

仲間を語るときの言葉の熱さが、アキラがどれだけプレ5を大切に思ってきたかが伝わってきて泣けてしまう……「アンプラネット -Back to the Past!-」で要様がアイドルについて語ってたのと重なる……

前にも書いたんですが、アキラと同年代(推定)なので彼の立場や心情にめちゃくちゃ共感しながら今作も見てました。

若い奴ら育てるのって楽じゃねえよな……分かる、分かるよアキラ……
喫茶オレンジの閉店後に飲んでるんでしょ……?俺も呼べよ……一緒に飲ませてくれや……

最近、2日連続マチソワに身体がついていかなくなるなど「加齢……」と感じることが多かったんですが、カッコよく年を取ってるアキラを見て、一緒に年を取れて良かったな……と思いました。

 

真のヒーロー・メロディーブルー

初日に友達から「どこが一番良かった?」と聞かれた時に、開口一番「メロディーブルー」と答えたくらい彼の登場シーンが好きです。

GS382を助けに来たブルーがてんで弱いというのがコメディとして面白すぎるし、敵わない相手にも立ち向かっていくのが本物のヒーローすぎる。
当方青ティアラなんですが、さっくんのいつでも本気(ガチ)で真剣(マジ)で一生懸命なところが大好きなんですよね……

しかも「プライムーン」でさっくんが背中を押された借りを返すという展開が胸熱……
「アイドルが戦うのはステージの上だ」がカッコ良すぎて聞くたびに痺れています。
笑いと熱さの両方を併せ持ってるあのシーンが本当に好きです。脚本が上手すぎる。

前から言ってるんですが、シンフォニアーのヒーローショーが更に見たくなりました。
ペンライト振りながら「がんばえー!」したい!シアターGロッソの舞台上段から登場するシンフォニアーが見たい!(#声に出すの大事)

 

ユニットの対比が良すぎる

2部ライブもめっっっちゃくちゃ良かったですね……

GS382の新曲、1曲はスローバラードが来るだろうと予想してたんですが、2曲ともカッコいいミドル〜ハイテンポ曲で殴ってきたのが予想外すぎでした。
ここまで「カッコ良さ」に振り切ったユニットはシリーズ初なので、非常に新鮮……
独自路線を貫いてるの、ここでも「元祖」の名を持つユニットだな〜と思います。

新曲どちらも良かったんですが、特に「威風堂々」にやられました。
コロナ禍の苦難を想起させる歌詞に、足を踏みしめるような曲調とダンス。
「俺は立ち上がるぜ/お前も立ち上がれ」という歌詞がユニットとしての在り方を示してるな〜と思います。背中を見せるユニットなんだなあ……

対してプライムーンは白いフリフリの新衣装&明るいド王道アイドルソングの新曲という対比が最高の高。
プライムーンには新曲&新衣装が来ると思ってなかったのでびっくりしました。マジでサプライズプレゼントだった……

それにしても「Moonlight Serenade」名曲過ぎやしませんか。
ティアラとの思い出を紐解きながら、ずっとこちらへ語りかけてくれる歌詞……一緒に過ごした時間や、会えなかった3年間のことを思い出しました。
特にサビ頭に「暗闇」というネガティブな単語を持ってくるのエモすぎてめちゃくちゃグッと来ます。
暗闇にいた俺たちに月の光を届けてくれてありがとう、プライムーン……

 

第五弾の(Re)スタートライン

2部ライブで、これまで一曲は入っていた先輩ユニットのカバーが入っておらず、プライムーン+GS382は全曲オリジナルだったのも印象的でした。

優しく手を差し伸べてくれるプライムーンと、カッコいい背中を見せてくれるGS382というユニットのカラーがより強調され、「ああ、これが第五弾のユニットなんだ」と一つの完成形を見た気持ちになりました。

第五弾始動からの1年間、先輩の力を借りて育ってきた彼らが改めてスタートラインに立ったのがこのクリスマスライブだったのかな……

そして「Moonlight Serenade」の歌詞にほんのり「いつか来るお別れ」の気配を感じて「そろそろ折り返しなのかな……」と早くも寂しくなっています。
メインユニットの座を降りる前に、「心の声」だけではなく肉声でのコールを聞かせてあげたいなあ……それまではnever say good-by……

一回一回の会える機会を目一杯楽しんで、沢山心のアルバムに思い出を焼き付けたいと思います。

……と、締めに入りかけましたが、クリスマスライブまだ書きたいことが沢山あるんですよ……
怪我での休演から復帰しためぐむんの歌声の気迫がヤバいこととか、異色のデュオ「キリコとななみ」のこととか、 SOJからのゲストが超可愛かった話とか、イワミンが静止していれば美しいのに全然止まってくれない話とか色々あるんですが、書き始めるとキリがないので今回はこの辺で……

 

それはそれとして

蛇足です。

「プレゼント◆5が一切出てこないところが良かった」とは書きましたがそれはそれとしてやっぱりぷれみかに会いたい気持ちは依然あるんです。

私が人生のバイブルにしている「ARIA」という作品にこんな台詞があります。

叶わなかった願いの種は、胸の中に残って希望の光を放ち続けてくれるわ。自分で消してしまわない限り、ずっとわくわくが続く。それって幸せなことじゃない?

プレ5とGS382の共演も、いつか叶うかもしれない。

生のフルメンバー三日月の前で腰を抜かすプライムーンが見れるかもしれない。

ヨーヘイが喫茶オレンジにやってきて、焼田くんにハピパンコンロを伝授してくれるかもしれない。

そう考え続けていればワクワクドキドキがずっと続くんすわ……

※ちなみに「ARIA」原作コミックス6巻/アニメ1期11話の「オレンジな日々」がぷれみか⇄ぷらみやの関係性とリンクしまくってるので全てのリボアムに見てほしい

「ARIA」は「いつか終わりが来る愛おしい日々」を描いた作品なのでドルステ(&それを応援する我々)との親和性がめちゃくちゃ高いです


脱線しましたがつまり何が言いたいかというと……ぷれみかとの再会をこれからも気長にワクワクドキドキしつつ、クリスマスライブ残り2日も全力で楽しみたいと思います!