存在しないものに捧げられる愛を

私の愛した虚構の話をします

5次元とAWと私(あるいは、永遠に解けない魔法の話)

ドリフェスFINAL STAGE終了後、眠れずに徹夜で書き上げた深夜のラブレター(長文ポエム)です。
(プレゼント◆5の活動休止にも触れています)

 

ドリフェスとの出会い

私が初めてドリフェスに触れたのは2017年3月のある日のことでした。
友達とお茶をしていると、彼女は「可愛いから見て!」と、ある動画を執拗に見せようとしてきました。
それはDearDreamの「Real Dream」という曲のMV。
※今ならとても気持ちがわかる。可愛いから未見の人は見てください。


私は興味がなかったので適当にあしらっていましたが、いつのまにか話の流れで「あなたがジュウオウジャーを1クール分見てくれたら、私もドリフェスのアニメを見るよ」ということになっていました。
この交換条件布教(通称:盟約*1*2により、見始めたアニメドリフェス!一期。

最初は話のテンションに乗り切れない部分もありましたが、キャラ同士の関係に惹かれ、熱いアイドル哲学に魅せられ、気づいたら2日あまりで1クールを完走していました。
アプリをダウンロードし、ファンミに足を運び、広大なドリフェスという沼にズブズブとハマっていきました*3

 

ドリフェスと似ているドルステ

ハマっていくうちに気づいたのですが、大好きな舞台「アイドルステージ」シリーズ(ドルステ)と、ドリフェスの構造はとても似ていました。
それぞれの詳細については下記ツイートを参照してください。

ドリフェス「2次元のアイドルと3次元のアイドルが相互に影響を与え合う」というコンセプト(2次元+3次元=5次元)。
ドルステの「キャストとアイドルは別人(中の人なんていない)」という設定(通称:AW)。
ややベクトルは違うんですが、どちらも「作中のアイドルは本当に実在するんだよ」という夢を見せてくれるところが共通していました。

 

というか「ぷれみか」と似ているドリフェス

それとドリフェス全体のノリというか方向性が、ドルステで私の最推しだったグループ「プレゼント◆5」と、そのライバルユニット「三日月」(略して「ぷれみか」)にとても似ていました。

一番それが表れてるのがこの2枚のチラシだと思います。

上: 「プレゼント◆5」終演後握手会でスタッフ(役)の四方津睦季が配っていたチラシ(睦季の直筆)


下: ドリフェス!アニメ9話「DearDream全国行脚!!!!!」作中でDearDreamが配っていたチラシ(沢村千弦役・正木郁の直筆)

全くの偶然だと思うのですが、全くの偶然でここまで似るのすごくないですか!?*4

 

他にも、三日月の青羽要さまが過去に行った「ライブの最中に自作ポエムを朗読する」という衝撃的パフォーマンス*5及川慎くんが行なったり*6

 

プレ5のライブで何百回と叫んだ「ヤマト*7の言うことは~?」「ぜったーい!」に似た、「壮馬*8の言うことは~?」「ぜったーい!」なんてコーレスが、ツアーファイナルのパシフィコ横浜で生まれたり、*9

 

意識的に重ねて見ているつもりはなかったのですが、2次元、3次元ともに細かいところで「これ、ぷれみかで見た……という瞬間があり、ドリフェスを推している間は、懐かしい宝物に出会えることが多かったです。

※なお、DMM VR theaterでのドルステの公演「E.T.L extra」の期間中にDearDreamが下見に来ていたりもします

 

プレ5への心残り

プレゼント◆5は、2015年10月に無期限の活動休止を宣言しています。

そもそも、1作品内のグループである彼らは、本物のアイドルのような長期間活動してくれないだろうことは最初から予感していました。いつも「これが最後かもしれない」と思いながらイベントに通っていました。
それでも突然、他ユニットとの合同イベントの最後に発表された活動休止は衝撃で、その場では受け止めることが出来ませんでした。

せめて最後に彼らを見送る花道が欲しかった。活動休止を告知した上での盛大な単独ライブを開いて欲しかった。ファン全員で彼らを見送りたかった……というのがずっと私の心残りでした。

 

ドリフェス FINAL project発表

そして2018年3月。奇しくも、私がドリフェスと出会ってからちょうど1年後。
ドリフェスのアプリとDCDのサービス停止と、武道館でのFINAL STAGEが発表されました。

それは1stツアー「ユメノコドウ 」が大成功で終了した直後で、いきなり冷や水を浴びせられたような気持ちになりました。
あんなに広く感じたパシフィコ横浜が満杯になったのに、新しいファンもたくさん増えたのに。ドルステと違って、みんな同じ事務所所属でスケジュール調整も容易なのに。彼らはまだ続けて行けるのに。

それでも救いに感じたのは「今度は武道館という大きな花道がある」ということでした。
しかし、武道館が彼らにとって、ファンにとって特別な場所だということを、1stライブ不参加の私は発表当時知りませんでした。

最初は軽口から始まり、やがて「絶対に自分たちの力で連れて行く」という約束に変わった、武道館という「みんなの夢」。
1stライブのBDを見て「ファイナルだから武道館という場所を与えられたのか」と言っている、ファンの複雑な気持ちを理解しました。

 

FINAL当日

発表から8ヶ月。
2018年10月21日。
あっという間にその日はやってきました。

あまり最後だという実感がないまま、しかし時々どうしようもなく苦しくなりました。
プレ5の時はあんなに望んでいた、これ以上ない最高の花道なのに。
「どうして終わらなければならないんだろう」「まだまだ活動できるんじゃないか」という気持ちが拭えなかった。

追加公演である1日目は楽しく観終われましたが、正真正銘のFINALである2日目の幕が上がるのは少し怖かったです。

しかして恒例のドリカタイムからライブの幕は開き、これまでの総決算のようなセトリ、衣装、演出……4時間近い時間は全て「楽しい!」で埋め尽くされていました。
アンコールでのメンバー挨拶が始まり、FINALの空気が流れ出すまでは。

 

永遠に解けない魔法

KUROFUNEの2人の涙ながらの挨拶に続き、「寂しいに決まってるじゃん!」と真っ直ぐに思いをぶつけてくれた郁くん。
その言葉に「ああ、寂しいと言っていいんだ」と許された気持ちになり、同時に「やっぱり終わりたくない」と胸が詰まりました。
そして「ドリフェス!はみんなが想ってくれる限り、絶対に終わらない」と言ってくれた。

会場から嗚咽が聞こえる中、続いていくメンバーの挨拶*10

「ファイナルだから武道館に決まったんじゃない、実力で勝ち取った」「ドリフェス!というものをこれから先もずっと、過去のものにしたくない」と言い切ってくれた将熙くん。

「実はツアーで全部終わる可能性もあったけど、最後に想いを伝える場が欲しいと頼んでライブをさせてもらった」と明かしてくれた壮馬くん。

何より「何も悲しくないと思うんですよね」「最初から考えたら何も減るものはないし、むしろ増えたものばっかり」「これは勝ちです」という壮馬くんの言葉。

眼から鱗が落ちて、心のもやが吹き飛ばされていきました。

壮馬くんの「何も減るものはないし、むしろ増えたものばっかり」という言葉は「プロジェクト旗揚げから」の事を指していましたが、私はもう一つ別の意味に捉えました。

当初は予定されていなかった武道館公演。
それをメンバーやスタッフさんが一生懸命努力して実現させてくれた。
それなら、一度閉じた5次元の扉をまた開くことも出来るんじゃないか。
将熙くんや郁くんが言うように、私たちみんながドリフェスを信じて、愛し続けていれば。

ドルステやドリフェスなど、本職のアイドルではない彼らがアイドルでいてくれる期間は、いつか醒めてしまう夢のようもの、シンデレラにかけられた魔法のようなものだとこれまでは思っていました。

でも、そうじゃなかったんだ。
私たちが愛し続けてさえいれば、永遠に魔法は解けないんだ。

絵空事かもしれないけど、ステージに立っている7人を、2次元の7人を含めた14人を見ていたら心から信じられました。
嬉しくて愛しくて、ぼろぼろと泣いていました。

(2018/10/31追記)
他の方の感想を読んで「確かになあ……」と思ったんですが、いきなり壮馬くんの言葉を聞いたら受け入れられなかったかもしれません。
感情まるごとでぶつかってくれる人がいて、そっと寄り添ってくれる人がいて、センターでどっしり構えて「勝ちです」と宣言してくれる人がいる(笑)。
計算なしにそれが出来ていたの、やっぱりすごくバランスのいいグループなんだなあと思います。
(追記終わり)

 

ダブルアンコールで一緒に歌った「ALL FOR SMILE!」

叶った夢の先がきっと本当のSTARTさ
絶対にみんなをもっと高く遠くまで連れて行く

ずっと「彼らから私達へ」のメッセージだと思っていたこの歌詞を、「私達から彼らへ」歌えたこの瞬間、「私達ならきっとできる」と、その思いは確信へ変わりました。

 

全部繋がっている

私はプレゼント◆5にも必ずまた会えると信じています。
それは最後にメンバーが「また会おう」と約束してくれたからで、彼らの活動期間の約2年半、何度も「次に会う約束」を重ねて来たからです。

信じていればまた会える。

ドリフェス FINAL STAGEは、プレ5を待ち続ける私の背中も押してくれました。

プレ5に、ドルステに出会っていなければ、きっとドリフェスにも出会っていなかった。
これまで好きになったものは全て繋がっていて、過去から未来へ、未来から過去へ力をくれる。きっとまだ見ぬ新しい出会いとも。
だから、これまでに大好きになったもの全てを愛し続けようと思いました。

魔法をかけ続けるために、
新しい明日に出会うために。



以上でポエムは終了です。
ご清覧いただきありがとうございました。

*1:交換条件布教、成功率かなり高いのでおすすめです。

*2:彼女は最終的にジュウオウジャー4クール完走してくれました。ありがとう。

*3:及川慎、佐々木純也、片桐いつき、沢村千弦、みんなアツい!

*4:もしアニメスタッフがプレ5を知って参考にしたとかだったらそれはそれで嬉しいけど多分ない

*5:要さまのポエム朗読は「プレゼント◆タイム ~僕たちのクリスマスパーティーへようこそ~ 」

*6:慎くんのポエム朗読は「ドリフェス!イリュージョンshow time(DMM VR theaterでの公演)」

*7:ヤマトくんはプレゼント◆5の超かっこいいリーダー兼センターです。担当カラーは赤です。

*8:壮馬くんはDearDreamの超かっこいいセンターです。担当カラーは赤です。

*9:しかもその日は、ニコ生で「プレゼント◆5」一挙放送の日で、ちょうど放送が行われている時間でした

*10:他メンバー含めた挨拶の全文はこちらで読めるので是非ご覧ください  https://mdpr.jp/music/1800547