存在しないものに捧げられる愛を

私の愛した虚構の話をします

何度でも魔法をかけて「プライムーン」感想

アムールおよびティアラのみなさん、ごきげんよう
リベットと申します。

アイドルステージ(ドルステ)第5弾「プライムーン」、良かったですね……

前作「アンプラネット-Back to the Past!-」から丸3年の沈黙を破り上演された最新作。

会えなかった3年間、寂しかったです本当に……心と体がドルステを求めていた……

そんな中、“お友達”のみんなも#声に出すの大事というハッシュタグを使って、ドルステの再開を待ち望んでくれて、スタッフさんの尽力があって新作が実現したと思うとマジで感謝しかないです……

コロナ禍での上演(コール禁止)で、「待ってた」「おかえり」と会場で叫べないことがもどかしかったです。
……と思ってたら「待ってたー!」のコール音源追加募集!後半の上演まで間がないのにありがとうございます……!死ぬほど叫びました……*1

感謝を述べていたらそれだけで1万字くらい行きそうなので程々にして、本編の感想に移ります。
※「プライムーン(前半日程)」のネタバレを含みますのでご注意ください

 

プライムーンの継承と進化

プライムーンについてまず驚いたのが、新曲「Music Fighter」のMV公開でした。

 

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これまでを踏襲するならデビュー曲「エキゾチックラバーズ」のMVが公開されるはず……と予想していたら、まさかのヒーロー調!?……要Pがこの曲を!?リズムレッドとは!?と混乱しきりでした。

前作「アンプラネットBack to the Past!」でプライムーンが初登場した時は、三日月を思わせる銀色の衣装、王子様のようなキャラクター……と、三日月の後継者としての色が強かったと思います*2

それをぶち壊すかのような「Music Fighter」のMVに、困惑しつつも「この子たちは何かやってくれそうだぞ」という期待が高まりました。


そして始まる一部芝居パート。
まさかの、3人は本物のヒーローになろうとしていたことが判明。
繰り広げられるブラックボイス歌劇団との戦いに「茶番じゃん!!」と心の中でツッコミました。
スタッフが発表された際、アクション監督さんの名前があり「りふぼう(理不尽な暴力)に監督がつくのか」と界隈がざわつきましたが、茶番のためだったとは……*3

ヒーロー活動への挫折、三日月との出会いを経て、アイドルを目指す3人。
そこからは、アイドルへの思い、ステージに立つまでの歩みを描くド王道のドルステでした。

特に執事の黒川さんから覚悟を問われるシーンは、ドルステ史上でここまで覚悟を問われたことあったか?というほど厳しい……

両親の反対や自身のコンプレックスを乗り越えた朔くんが、困難かもしれないアイドルの道を選び、三日月ではない「新しい月をゼロから作り出していく」という結論がめちゃくちゃ素敵でした。
「朔」って本当にいいお名前ですね……

(欲を言えば、朔パパが反対する理由/朔くんが躊躇う理由にもう一押し何か欲しかったな……

あと「みんなを照らす眩い光」として彼らは月になろうとしていますが、月は衛星なので光源がないと輝けませんよね。
その光源、誰が月を照らすのかについて一切言及されないことが、逆にエモいなと思っています*4


そして二部のライブ。
「キャー!助けてー!」という「Music Fighter」の謎コールから始まり、新旧楽曲と三日月の楽曲のカバーを交え、最後に「要様から贈られた曲」として披露された新曲「Prime of the moon」。

めちゃくちゃキラーチューンじゃないですかこの曲……

シンデレラをモチーフにしつつ、恋人に語りかけるような甘々な歌詞。
曲中の台詞に、舞踏曲のようなイントロ&アウトロ。
左手の薬指にはめたリングライトに口付ける振り付け。
どこをとっても強い。強すぎる。

強制的にお姫様にされてしまう。

そして青羽要プロデュースの説得力がありすぎる。

また、サビの高揚感と力強さも堪らないですね……歌詞も相まって「Thank you for...」のアンサーソングのように感じました。


三日月のライブが開催されなくなり、三日月と会えなくなったアムールの自分にとって、プライムーンは懐かしい三日月のカケラに触れさせてくれる存在でした。
かと言って、彼らに三日月を背負わせたくない……三日月を気にせず彼ららしいアイドルになってほしい……という思いもあり。

「Music Fighter」でこれまでのイメージを打ち破る一方、三日月の世界観を引き継いだ「Prime of the moon」を出してくるというバランスが凄く良かったです。

ちなみにもう一曲の新曲「COLORFUL」も素敵なバラードで大好きです。
尊い。心の色鉛筆(缶ケース入り)を商品化して欲しい。

また、MCのやり取りが可愛すぎて……MCの中からどんどん新しい一面が出てくるのも「ドルステだ~~~!」と悶まくっています。
(特に「プライム☆タイム」のMCがコントのようで可笑しいやら可愛いやらでした)


後半日程ではセトリも変わりそうですし、どんな新しい表情を見せてくれるのか楽しみにしています。

 

 

ライバルユニットって最高だよね

今作初登場のユニットGS382。
突然公開されたMV「まほろば」。

youtu.be

いや、カッッッコ良……

一目で虜になってしまいました。
ライブでもマラカス振るのが最高に楽しいです。


もしやと思った通り、GS382はプレゼント◆5のアキラがプロデュースしたユニットでした。

公演が始まる前は「プレゼント◆5の楽曲も後輩ユニットが歌うのか……もうプレ5だけの曲ではなくなるんだな……」とちょっぴり寂しかったのですが。
実際にライブで彼らが披露した「YOSSHA!」と「ハッピーパンケーキ」を見たら、「あの振り!あのソロ!推しがやってたのと同じ……!」と沸きに沸きました。
三日月曲もそうですが、歌い継いでくれるって嬉しいことですね……

まだ彼らの素顔はほとんど分からないですが、「仲が悪いのに息ピッタリ」ってオタクの大好物じゃないですか。
「プライム☆タイム」のMCでどつき合ってるのが可愛すぎました。GS382なかよくけんかしな。
これから待ち受けているだろうside:GS382公演が今から怖いです……もう沼が見えてるんだよ……

あと頼むからARBPの「花鳥風月」*5カバーしてくれ!絶対君らに似合うから!!

ぷれみか以来の2ユニット体制。要様プロデュースのプライムーンvsアキラプロデュースのGS382という構図。
私はぷれみかからドルステのファンになったので、堪らないものがあります。

しかも、プライムーンがCute属性で、GS382がCool属性*6というのも、ぷれみかと反転していてまた良い……

かつてメンバーチェンジを経験した要様とアキラだから、お互いのユニットから影響を受けたのかな?と深読みできるのが……良いんですよ……(ろくろを回すポーズ)。

これから2ユニットが、ライバルとして切磋琢磨していくのがめちゃくちゃ楽しみです。

 

あの頃も、今も

この公演は、プレゼント◆5が活動休止を宣言した2015年以来、初めてメンバーに再会できた公演でもありました。

ちょっとだけ大人になったアキラの姿。
カフェオレンジのエプロンを着けて、かつてマスター(ナカシン)がしていたように若い子の世話を焼いたり、諭したり。
時代は巡ったんだな……としみじみと思いました。

でもライブとなると相変わらずキレキレで、ヤマトくんへの愛も変わりなく……というかパワーアップしていて(笑)。
赤リボンのヤマトうちわに喧嘩を売りに行くのも懐かしくて、久々にMCでそれを聞けたときは歓声を上げそうになりました*7

あと、アキラも要様のように昔の衣装のグレードアップ版のような衣装なのかな~と勝手に期待してたんですが、GS382とお揃いの衣装で「そっちかい!」と思いました。
あの衣装で出てくるときのアキラ、ものすごいウキウキですよね……アキラPかわいいな……
元々アイドルに興味がなかったGS382を、アキラがどんな風にプロデュースしていくのかも楽しみです。


話は変わりますが、私はドルステのAWと呼ばれる設定(別名:お友達設定)が大好きで、その理由の一つが「キャラクターと同じスピードで歳が取れるから」なんです。

アキラと同世代なので、彼に感情移入してしまうんですよ。
「若い子を育てる」ことに興味が湧いたり、周囲から求められるフェーズに入ったこととか……。今だからこその苦労とか楽しさとか……
分かる……分かるぞアキラ……。コロナ禍明けたら飲みに行こうぜ……


あと、ふと気づいて愕然としたんですけど、もうプレ5初演から数えて8年も経ってるんですよね…… 「そりゃ世代交代もするわな」と妙に冷静になりました。

というか、ドルステのアイドル達は専業アイドルではない以上、何年も全員一緒に活動することはどうしたって難しい。
逆に言うと、新しいユニットにバトンを繋いでいくことで、ぷれみかから8年、少ハリから10年、「アイドルステージ」というシリーズを続けることが出来たんですよね……

プレゼント◆5の5人と、ムツキと、毎日のように一緒に過ごした楽しい時間はもう戻ってこないのかも知れない。
それはやっぱり寂しいけれど、そのお陰で今プライムーンとGS382に出会えたのだと思うと、この寂しさにも価値が、

寂しさにも価値が、

……いや、やっぱり寂しいな!?

どうにか残りのメンバーも連れてきてくださいよ!全員一緒にとまでは言わないから!ヤマトくんユッキーサクヤちゃんヨーヘイがGS382とどんな会話するのか見たいっすよ!

あとムツキ……ムツキに会いたいし、踊ってるムツキが見たい……今のアキラの年齢、プレ5結成当時のムツキと同じくらいですよね?ムツキも全然変わらないし今からでも輝けるよ!ムツキ!!一緒にアイドルやろうぜ!!!

難しければ、声の出演とか映像出演だけでも、なんとか……頼みますネルケプランニングさん……

閑話休題

今公演のカーテンコールは、「アンプラネットBack to the Past!」と同じく三日月の「Thank you for...」でした。
その前の公演まではメインユニットの曲を歌うのが恒例だったので、最初は違和感あったんですが、慣れるとこれ以上ないってくらいカーテンコールにぴったりの曲ですね……

ドルステからのラブソングのような曲で、3世代のアイドルが踊ってくれるのがたまらなく尊い
(特に真央さんがセンターに来るところで毎回泣きそうになってしまう)

この景色を見ることができて、本当に良かったな……

 

そしてこれからも、魔法をかけて

ドルステの他にも好きな舞台やコンテンツは沢山あるのですが、ドルステってやっぱり特別な魔法がかかった作品だなと思います。
公演始まってからめちゃくちゃキラキラを浴びてる……

また、第5弾「プライムーン」が始動してから、初めて尽くしのことばかりでびっくりしています。

念願のCDリリース、特殊造形ペンライト(ムーンライトマラカス)発売、パセラでのコラボドリンク発売……どうしたんだドルステ、大人気ジャンルか!?

シリーズ始動から10年のアニバーサリーイヤーだから猛プッシュされているのかな……と思っているのですが、それでもプッシュしてくれた人がいるのには変わりなく。
また、待っているファンがいなければ企画も実現しなかったわけで。

諦めずに待ち続けて良かった。
この企画のために動いてくれた方々、コンテンツに愛を持って関わってくださる方々、改めてありがとう……

いつかプレゼント◆5と三日月とも再会できる日まで、そしてその先も。
これからもドルステが末永く、本当に100年先まで続いてくれたら嬉しいです。

*1:録音を後で聞き返したら死ぬほど音割れしてました

*2:当時からやべえファンの一面もありましたが

*3:それはそれとしてドルステ名物「理不尽な暴力」も出血大サービスで大いに笑いました

*4:何のことを言ってるのか気になる人は舞台「少年ハリウッド」(DVD廃盤)をなんとかして見てください

*5:分からない人は「アンプラネットボクの名は」を見てください。音源化されてない幻の名曲なので……

*6:個人の見解です

*7:アキラのためにヤマトくん関連のうちわを持っていくリボンの皆さんも大好きすぎる